ROIとは、「Return On Investment」の略称で、個々の投資に対する利回りを意味し、日本語では「投資利益率」「投下資本利益率」などと訳されています。
ROIは企業の収益性や、投資に対する効果をみるための指標として用いられており、「利益÷投資額(投下資本)」の式で求められます。
しかし、時間価値などが考慮されていないのでROIの数値のみで投資の優劣を判断することは難しく、他の指標と組み合わせて総合的に分析する必要があります。
また、計算に使われる投資額(投下資本)も、ROIの値を使うケースによってさまざまなバリエーションがあります。
具体的に言えば、ROIの値が大きいほど収益性が高いということになり、一般的な値は10%から20%の間となっています。
例えばインターネットを使ったウェブマーケティングを行っている企業の場合、インターネット広告にかけた費用がどれだけの収益につながったのかがROIの数値となります。
同じ広告掲載料を支払いAとBの2つのポータルサイトに広告を掲載したとして、サイトA経由の売り上げ数がサイトBの2倍だった場合は、サイトAのROIの値もサイトBの2倍となりますから、サイトAは費用的効果の高いサイトであることがわかります。
ちなみに、ROIを求めるための数値(経常利益・株主資本・借入金など)は、すべて財務諸表から入手できます。