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ROEとROAの違いを把握する

ROAとROEは、ともに新聞や雑誌などでよく用いられている代表的な収益性指標です。

ROAは、「Return on Assets」の略称で、企業が総資産を使ってどれだけの利益をあげることができたかを分析するための指標です。つまり、企業全体の平均的な儲ける力ということになります。日本語では「総資産当期純利益率」「総資本利益率」「総資産利益率」などと訳されています。
ROAは、利益率と効率性の関係で算出されるため、ROAの値が高い企業は利益率(売り上げの利益率)と効率性(総資本回転率)のどちらか、またはその両方が高く、全資産を活用して効率的に収益をあげている(収益性の高い企業である)と判断できます。

 一方ROEは、「return on equity」の略称で、企業の純資産(株主資本)を利用していかに効率的に収益をあげているかをみるための指標です。つまり、ROEは株主の資本(自己資本)が企業の収益にどれだけつながったのかを表す数値を意味しています。ROEは、日本語では「株主資本利益率」「自己資本利益率」と訳されています。ROAが企業全体の平均的収益獲得力であるのに対して、ROEは株主から見た収益性指標であるといえるでしょう。
ROEの値が高いほど企業は株主資本(自己資本)を効率よく使って利益をあげるという経営能力に長けていると判断できます。

非営利組織や中小企業などの非上場企業の場合は、ROEではなくROAを向上させることを目標としています。また、同じ業界での収益性の比較には、ROAが用いられます。
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